療育って言葉を聞くとどう思いますか?療育って言葉を聞くとちょっとハードルを高く感じますよね。
今回の記事では息子の療育の第一歩。保健センター主催の「親子教室」についての体験談です。
親子教室は、
- 保健センターで発達相談を受ける
- 1歳半健診や3歳児健診でひっかかる
等して発達が気になる子の様子を見る場として紹介されるケースが多いです。
診断の有無も必要ないうえに、子どもにとっては楽しい内容が多く身構えずに参加できる教室です。
発達が気になる子の最初の一歩としておすすめです。
我が家の場合、親子教室で相談していなかったら、必要な支援に巡り合うのが遅くなっていたのではと思います。
発達相談は、最初少し勇気がいりましたが、結果としては当時勇気を出して相談して本当に良かったと思っています
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。それではスタート!
記事を読む前に(注意事項)
多くの自治体で類似の教室はありますが、親子教室の実施場所・名称は自治体によって異なります。
- 実施場所:保健センター、発達支援センター等
- 名称:親子教室、子育てサークル、育児サークル等
この記事は、我が家の経験に基づいて書いていますが、福祉制度は自治体によって様々です。
参考程度に読んでいただければ幸いです。気になる点や不明点があれば、それぞれの自治体に直接確認することをお勧めします。
親子教室とは?
概要
我が家が利用した親子教室は次のような内容でした。
- 主催:保健センター
- 時期:1~2歳児クラス、3歳児クラス等年齢によってクラスが分かれていた(息子は3歳児クラス)
- 頻度:隔週、合計2か月
- 時間:半日
- 親子参加型(10組程度)
- 費用:0円
- 在籍専門職:保健師、保育士、心理士等
利用方法
親子教室は、主に保健センターで紹介され利用できます。
どうやったら紹介してもらえる?
- 乳幼児健診(1歳半健診や3歳児健診など)で担当の保健師や医師に発達を指摘される
- 乳幼児健診時に、発達相談を受ける。
- 直接保健センターに電話や来所などして発達の気がかりを相談
利用にあたって特別な手続きは必要ありません。
発達障害の診断の有無も関係なく利用できます。
我が家の場合
まず、3歳児健診時に担当の保健師さんに発達で気になる点を相談しました。
一般的な3歳児健診の内容が一通り終了した後、当日のうちに個別の発達相談の時間を設けてもらいました。
個別相談は
- おもちゃのある個室
- 心理士さんと私→30~40分程度息子の様子について詳細に話す
- その傍で保育士さんと遊ぶ息子の様子を心理士が観察する
といったものでした。
【話した主な内容】
- 落ち着きがなく多動傾向が強いこと
- あまり視線を合わせてくれないこと
- お散歩・遊び何をしても親子の息が合わずコミュニケーションが上手くとれないこと
- 気持ちの切り替えが苦手なこと
そして、心理士さんからも客観的な目線で発達で気になる点を指摘され、親子教室を紹介されました。
どんな人が利用してる?
繰り返しになりますが
発達障害の診断の有無は関係ありません。
ぱっと見、発達のどこが気になるの?という子がたくさんで驚きでした
息子を含め数人多動かな?と思える子が居るぐらいで、他の子は「なぜ教室を利用してるのかな?」と思う子ばかりでした。
保護者の方とお話しすると
- 言葉の遅れ
- 集団行動が苦手
- 癇癪が強い
- 感覚過敏
- 内向的
- 多動
などの特性がある子もいましたが、すぐにはわからない程度です。
参加前は、明らかに障害特性が強い子しか参加できないのではと身構えていましたが、そうでもないようです。
多くのご家庭は以下のような目的で利用していました
- 発達を促す療育目的
- 発達に不安がある子の様子を見る・相談の場として
- 入園前の集団生活の練習の場・準備として
発達障害は目で見てすぐわかる障害ではないので、
親子教室は、子どもの様子を観察し、必要ならば療育へ繋げるという意味合いも強いように感じました。
内容
- 来所
- 開始時間まで自由遊び(その間保護者同士や先生と自由に会話)
- おもちゃ片付け
- 出欠
- 手遊び歌
- リトミック
- 親子体操
- レクリエーション活動(各日テーマあり)
- 終わりの会、挨拶(紙芝居・絵本など)
レクリエーション活動はその日によって異なり、1日1テーマの活動がありました。
【レクリエーション活動の例】
- 粘土遊び
- 絵具遊び
- 工作
- スライム作り
- 新聞紙遊び
- 運動遊び
活動にもコミュニケーション能力向上や五感を刺激し発達を促すなどの目的はあるようですが、普通の園の活動とほとんど変わらず、子どもたちは楽しく過ごしていました。
幼稚園のプレといった感覚です。
しかし、幼稚園のプレより人数も少なく、先生のサポートも手厚いです。それぞれの子にあった適切な配慮もしてくださいます。
多動傾向の強い息子でしたが、先生も保護者もおおらかに受け入れてくれて安心して過ごせました。
当時、息子のできないことばかりに目が行ってしまって悩んでいた私ですが、
親子教室は、息子の良いところをしっかりと見てくれて褒めてくれることも多く、とても温かい場でした。
一緒に子の成長を見守ってくれる方がいるのはとても心強いです
費用
保健センター主催(自治体)で費用もかかりません。
活動内容によっては汚れていい洋服もしくはエプロンなどが必要と言われたこともありましたが、特別に準備が必要になるほどのものはなく、その点も心配ありませんでした。
兄弟は?
親子教室の間、当時1歳だった下の娘は別室で預かってもらっていました。
また、赤ちゃん連れのお母様もいらっしゃいました。兄弟がいても参加しやすいように柔軟に対応してくださってる様子でした。
*兄弟児の預かりがあるかどうかは、自治体によって差があると思いますので、詳しくは直接ご確認ください。
面談
2か月の期間中、1回心理士さんとの面談がありました。
親子教室での子どもの様子の振り返り、普段の生活での困りごと、悩み相談などができました。また、自分の子の成長に対して専門家からの客観的な意見も聞くことができました。
2か月期間が終わるころの面談だったので、その後どうしたいか親の希望を確認する意味合いもありました。
我が家の場合は、
- 発達が気になるが、入園前の為、集団生活での様子をみたい
- 入園後やはり気になるようだったら、相談できる場所を教えてほしい
- その間も、相談に乗ってほしい
と伝えました。
アフターフォロー
半年後に入園前再度面談
- 親子教室後の家庭での様子
- 習い事(グループ活動)で苦労していること
- 入園予定の幼稚園が決まったこと
等様々なことを話しました。息子も少し成長し、できることが増えたものの、日常の困り感は依然として変わらずでした。
入園が決まっていたので、入園後に再度様子を話すことになりました。
関連施設との連携
そして、約束通り入園後に再度保健センターの心理士さんから電話があり、
- 入園後、集団生活で苦労していること
- 幼稚園での様子
- 療育の必要性を感じているが、何をして良いのかわからなこと
等を相談しました。その後、療育センターを紹介してくださり、
療育センターの担当者へ、息子の特性を話してくださり、引き継いでくださいました。
まとめ
親子教室の利用~その後
図解でまとめると上のようになります。
発達が気になる子の様子を見る場として親子教室は利用されることが多いです。
その後必要に応じて療育機関へ繋がることもあれば、親子教室のみで終わる子もいます。
親子教室のメリットデメリット
親子教室のメリットデメリットは以下の通りです。
メリット
- 入園前に集団生活の練習の場として活用できる
- コミュニケーションをとる機会ができる
- 五感に適度な刺激を与える活動が多く用意されており、心身の発達を促せる
- 同じような悩みを持ったママ友に出会える
- 子に対して、専門家から客観的な意見を聞ける
デメリット
- 希望者が多く、順番待ち
- すぐに療育へ繋がりたい場合は直接療育センターへ相談したほうが早い
また、ちょうど幼稚園探しの時期だったこともあり、他の保護者の方と情報交換できたのがとてもありがたかったです
とくにデメリットも感じていません。一人で悩むよりは、利用のメリットのほうが大きいように思います
親子教室は、療育への最初の一歩としてオススメです。
乳幼児健診を行う保健センターは皆が利用する場なので相談しやすいと思います。
発達が気になるお子さんがいらっしゃる方は相談を検討してみてください。
この記事が、どなたかの参考になれば幸いです。