「障害を持つ家族と映画館で一緒に映画を観たいけど、もし障害者割引があれば利用してみたい。」
映画館には、障害を持っている方でも気軽に鑑賞してもらえるように障害者割引があり、通常料金より安く映画を楽しむことができます。そこで今回は映画館の障害者割引についてまとめました。
- 映画館の障害者割引制度の基本
- イオンシネマの障害者割引を徹底解説
- 主要映画館チェーンの障害者割引比較
- 映画を快適に楽しむためのQ&A

この記事を読めば映画館の障害者割引について理解が深まり、お得に映画を観ることができるでしょう。
映画館の障害者割引制度の基本
映画館の障害者割引は、身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳のいずれかの手帳を提示することで利用できます。手帳の種類や等級などは問いません。
- 一般料金と障害者割引料金の比較
- 付き添い者に割引はあるの?
- 3Dや4DX®なども割引されるの?
- 障害者手帳を忘れた時は「ミライロID」が便利
上記についてそれぞれ解説します。
一般料金と障害者割引料金の比較
一般的な映画館の通常料金は1,800円から2,000円となっています。一方、障害者割引の料金は全国のほとんどの映画館で1,000円となっており、一般料金のほぼ半額で映画を観ることができます。
付き添い者に割引はあるの?
付き添い者にも同じ割引が適用され、1,000円でチケットを購入できます。ただし、付き添いの人数が映画館によって異なり、1人までの場合と2人までの場合と、運営する会社によって差があります。



付き添い者も割引されるかは事前に公式サイトでチェックしましょう!
3Dや4DX®なども割引されるの?
3Dや4DX®を観る際はチケットの一般料金が1,000円に割引となりますが、特別料金は割引の対象外となります。具体例として、AEON CINEMA福岡では3D上映の基本料金は割引されるものの、3D上映に上乗せされる料金は割引されません。
参考:AEON CINEMA福岡「料金・割引」
また、4DX®は鑑賞する際の身体的な制限があり、心臓・背中・腰・首などに障害のある方などは鑑賞ができない場合があるので、事前に映画館に確認すると良いでしょう。
障害者手帳を忘れた時は「ミライロID」が便利
映画館に行く際に障害者手帳を忘れた場合や、持ち運びが面倒な時に便利なのが「ミライロID」というアプリです。
「ミライロID」は障害を持つ人の為に作られたスマートフォン用アプリで、障害者手帳の代わりとして使えるだけでなく、様々なサービスをお得に利用できるクーポンを手に入れることができます。



障害者手帳を持っていて、まだ「ミライロID」を利用していない人にはおすすめです!
イオンシネマの障害者割引を徹底解説
全国に様々な映画館がありますが、イオンでお買い物ついでに映画を観る人も多いのではないでしょうか。
- 当日窓口での購入方法
- 障害者割引料金と同伴者の人数
- ネット予約の手順と注意点
イオンシネマの障害者割引や購入方法について詳しく解説します。
障害者割引料金と同伴者の人数
イオンシネマでは障害者割引料金は1,000円で、付き添い者は2人まで割引が適用されます。映画館によっては車イスの貸出もあるようです。
車イスの貸し出しがあるか、車イス用の鑑賞スペースがあるかは映画館ごとに異なります。気になる方は事前に映画館へ確認しましょう。
参考:AEON CINEMA福岡「料金・割引」
ネット予約の手順と注意点
イオンシネマのネット予約手順について簡単に説明します。
まずはイオンシネマ公式HPから「チケット購入」に進みます。するとワタシアター会員のログイン画面が出ます。




ワタシアターとはイオンシネマの会員サービスで、月額400円でチケットの先行購入ができたり、会員限定のクーポンがもらえたりするサービスです。会員にならずにチケットのみ購入したい時は「会員にならない」をクリックしましょう。
行きたい映画館、日付、見たい作品を選んで、「予約購入」を押すと座席指定に進みます。
ワタシアターとはイオンシネマの会員サービスで、月額400円でチケットの先行購入ができたり、会員限定のクーポンがもらえたりするサービスです。会員にならずにチケットのみ購入したい時は「会員にならない」をクリックしましょう。
行きたい映画館、日付、見たい作品を選んで、「予約購入」を押すと座席指定に進みます。


座席を選び「利用規約に同意して次へ」を押してチケットを選択します。「チケット料金を選択する」から「障がい者割引」を選んで購入者情報の入力に移ります。


名前、メールアドレス、電話番号、決済方法を入力します。決済方法はクレジットカードや、AEON Pay、PayPayなどのオンライン決済が選べます。


入力が終わったら「次へ」を押して確認画面に移ります。内容に間違いがないか確認し「注意事項に同意して購入確定」を押すと予約が完了します。
ネット予約する際に気をつけたいのが、車イス利用の場合です。映画館によっては車イス用の鑑賞スペースが用意されていない場合や、ネットでの予約購入ができない場合があるため、事前に映画館に確認することをおすすめします。
参考:AEON CINEMA「劇場案内」
当日窓口での購入方法
チケットを当日に購入して障害者割引で映画を鑑賞したい場合は、窓口で障害者割引を利用したいと伝えてください。
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- ミライロIDをインストールしたスマートフォン
上記を提示して入場しましょう。
主要映画館チェーンの障害者割引比較
全国にはイオンシネマだけでなく、TOHOシネマズや109シネマズなどの映画館もあります。
- TOHOシネマズの割引制度と予約方法
- 109シネマズの料金システムと特典
- 各社の料金・付き添い人数まとめ
主要映画館チェーンの障害者割引の違いについてそれぞれ解説します。
TOHOシネマズの割引制度と予約方法
TOHOシネマズの障害者割引は1,000円、付き添い者は1人まで割引が適用されます。ネット予約は「vit®」というサービスを利用することで予約可能です。
障害者割引で付き添う人と映画を鑑賞する場合は、割引を受ける人と付き添い人を伝えてから入場しましょう。
参考:TOHO CINEMAS「インターネットチケット “vit®”」
109シネマズの料金システムと特典
109シネマズの障害者割引は1,000円、付き添い者は2人まで割引が適用されます。また、109シネマズにはエグゼクティブシートというリクライニングシートや専用テーブルが付いた特別な席があります。
通常料金は3,000円ですが、シネマポイント会員に登録すれば障害者割引の1,000円だけでエグゼクティブシートを利用することができます。入会手数料が1,000円かかりますが年会費は無料なので、109シネマズを利用する際は会員登録がおすすめです。
各社の料金・付き添い人数まとめ
主要3社を比較しましたが、障害者割引料金は3社とも1,000円で差はありません。違いは付き添い者の人数で、TOHOシネマズは1人まで、イオンシネマと109シネマズは2人まで割引適用になります。
付き添い者の人数や見たい映画の種類などで映画館を選ぶようにしましょう。
映画を快適に楽しむためのQ&A


料金面だけでなく、細かい部分が気になる方も多いと思います。ここでは割引や鑑賞する際の疑問に答えます。
- 映画の障害者割引は子供も対象?
- 同伴者は家族以外でもOK?
- バリアフリー上映はどんな上映方法?
上記についてそれぞれ解説します。
映画の障害者割引は子供も対象?
障害者割引に年齢制限はありませんので子どもも対象となります。しかし、3歳から高校生まではほとんどの映画館で1,000円となっているので、障害者割引を使っても料金は変わりません。
障害者割引は子どもと付き添い者の分まで安くなるので、付き添い者がいる場合は障害者割引を利用する方が良いでしょう。
同伴者は家族以外でもOK?
障害者割引を利用する際に、付き添いは家族でなければならないというルールはありません。友人や同僚など、付き添う人は誰でも対象になります。



僕はおじいちゃんに連れて行ってもらったりしてるよ♪
ただし、映画館によって付き添いの人数に違いがある点には注意が必要です。鑑賞したい人数によって、映画館を選ぶようにしましょう。
バリアフリー上映はどんな上映方法?
バリアフリー上映とは、目や耳の不自由な方でも映画を楽しめるように、スマートフォンやタブレット端末を利用して、字幕ガイドや音声ガイド付きで鑑賞をサポートしてくれる上映方法です。
利用する際にはあらかじめ専用のアプリ(HELLO!MOVIE、UD Cast)のインストールが必要です。字幕対応メガネなどの専用端末を貸し出してくれる映画館もあるので、鑑賞に不安がある方は事前に確認するのがおすすめです。
HELLO!MOVIEの案内はこちら
HELLO! MOVIE
UD Castの案内はこちら
UD Cast
【まとめ】映画館での障害者割引を活用するためのポイント
今回は映画館の障害者割引について紹介しました。ポイントは以下のとおりです。
- ほとんどの映画館で1,000円で鑑賞できる
- 付き添い者も1〜2人まで割引が適用される
- 「ミライロID」があれば障害者手帳は不要
- 専用アプリでバリアフリー上映も楽しめる



障害者割引を活用して、気軽に鑑賞できるような環境整備が進んでいます。事前に活用方法を知って、お得に映画を楽しみましょう。