40人クラスに3人の確立で居るのに親も先生もとても気が付きにくい学習障害(LD)。その中でも、練習しても練習しても字がうまく書けないディスグラフィア(書字障害)。
実は、息子はディスグラフィア(書字障害)の疑いが強くありました。いろいろ試行錯誤した結果、約1年間でかなり上達しました!
こんにちは!現在小学校2年生の発達障害(ADHD、自閉症スペクトラム、発達性協調運動障害)の息子を育てるぽにょです。
今回の記事は、「ディスグラフィア(書字障害)具体的な支援方法」についてです。
- ディスグラフィア(書字障害)とは何か?
- 幼児~小学生の子向けの家庭や学校でできる具体的な支援方法
- 文字を書くことへの苦手意識を減らす方法
特に幼児~小学生のお子様がいる家庭にぴったりの内容ですよ
この記事が字を書くことが苦手なお子様への支援のヒントになれ幸いです。
それではスタート!
ディスグラフィアとは
- 文字のバランスが悪い
- 漢字など難しい文字を書くのが苦手
- 似た文字の書き間違いが多い
- 鉛筆でうまく書けない
- 鏡文字を書いてしまう
- 黒板等の文字をノートに書き写すことが難しい
ディスグラフィアは、「読む」「書く」「聞く」「話す」「計算する」「推測する」のうち、文字を「書く」ことに困難がある学習障害(LD)です。
ディスグラフィアの原因
ディスグラフィアは、主に次のようなことが原因となって字を書くことを苦手としています。
- 不器用さ(発達性協調運動障害)が関係して書けない
- 文字の見え方に問題がある
- 苦手意識から書字に対して消極的になってしまっている
お子様によって様々なので、原因がどこにあるのか特定するのは重要です
ディスグラフィアについて詳しくは、こちらの記事↓で実例写真を多めに載せて説明しています。「ディスグラフィア(書字障害)かも?」と気になる方は、お子様の状態と比べて参考にしてみてください。
ディスグラフィアのトレーニング方法・支援方法は?
どのように支援したらよいのかわからない。いくら練習してもうまく書けないそんな方へ向けて
ディスグラフィアの原因となっている3つの特性に分けて、実際に効果が合った勉強方法・対策を紹介したいと思います。
- 不器用さ(発達性強調運動障害)へのアプローチ
- 文字の見え方へのアプローチ
- 苦手意識を減らすための方法
①不器用さ(発達性強調運動障害)へのアプローチ
- 紙を押さえる動作の練習(紙が動かず、鉛筆と消しゴムがつかいやすくなる)
- 鉛筆を持つ練習→洗濯ばさみで挟む練習、鉛筆を持ちやすいものにする
- 鉛筆を持つ手の小指を固定する
- 筆圧のコントロールの練習
- 運動療育
紙を押さえる動作の練習
- 文字を書く場所の横に反対の手がある
- 消しゴム:親指と人差し指を開いてできた空間に、消したいところが入るように
紙を上手に押さえられると紙が動かず、鉛筆と消しゴムがつかいやすくなります
- 雑巾がけ(押さえる指の感覚を鍛える)
- 机の上をふきんでふく(押さえる指の感覚を鍛える)
- 普段からご飯を食べるときは茶碗を持つ(両手を使う練習)
消しゴムで消す動作が苦手な息子はこのシリーズのノートを愛用しています↓
鉛筆を持つ練習・鉛筆を持つ手の小指を固定
- 鉛筆の持ち方が正しいか(動的三指握り)
- 鉛筆を持つ手の小指側が固定させられているか
- 洗濯ばさみで挟む練習(指先の器用さ・目と手の協調運動力を鍛える)
- 三角鉛筆(安定して持ちやすく、正しい持ち方を身に着けやすい)
“洗濯ばさみ遊び”で検索してみたら手軽で簡単な遊びがたくさん紹介されてます
鉛筆の持ち方の練習にはくもんのえんぴつがオススメ!息子の作業療法でも使ってました!
筆圧のコントロールの練習
こんな下敷きもあります!
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運動療育
発達性協調運動障害が原因であれば、
文字を書く練習だけでなくスムーズに全身を動かすトレーニングを取り入れることで、文字を書く動作もスムーズになります。
これらの力を総合的に身に着けるには運動療育がオススメです
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②文字の見え方へのアプローチ
- 大きめのマスのノートを用意する
- 書き始める部分に点をつけたりして目印をつける
- 枠の線を太くわかりやすくする
- 文字を分解して教える
- 位置関係を把握する力を育てる遊びをする
- 書き写すものの距離を近くにもってくる
- ビジョントレーニング
大きめのマスのノートを用意する
我が子も、2年になって難しい文字が増え拒否感が強くなり、ノートを途中からマス目の大きなものに変更しました。
マスを大きくしたら、ぐっと書きやすくなり拒否感も軽減しました
書き始める部分に点をつけたりして目印をつける
マスのどこから書きはじめて書き終えるかといった位置関係が分かりにくい場合は、書き始める部分に点を書いてあげると良いです。
枠の線を太くわかりやすくする
十字リーダーがついていることでマスが見にくい場合、枠を見やすくすると書けるようになることも
ノートを工夫するだけも書きやすくなるケースが多いです。
文字を分解して教える
部首に分けて、一文字ずつ丁寧に教えてから漢字を書く練習をすると、ぐっと覚えられるようになりました。
息子はこの方法が特に効果ありでした
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位置関係を把握する力を育てる遊びをする
これ息子が病院での作業療法で夢中であそんでいました
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書き写すものの距離を近くにもってくる
板書を写すには、様々な能力が必要です。
- 黒板までの距離に見合った視力
- 書き写す部分がどこなのか理解する力
- 見た内容を読み取って記憶する力
- 黒板・ノートと反復して視線を動かす際、続きはどこからなのか判別する力
- 黒板とノートではレイアウトが違う場合、再度構成する力
これらの動作をするためには、集中力や注意力も必要です
視線を移す距離が長いことで板書の写しが困難な状態になっている場合には、板書すべき内容を事前にプリントを用意してもらい、ノートの横に置いて書き写すようにするのがおすすめです。
書き写すものの距離を近くにするのがポイント
- 見る力を鍛える→風船バレー
- 雑音が気になって集中できない場合→イヤーマフ
- 視野に気になるもの(ほかの人が視野に入るなど)を無くし、板書が見やすいように席を前にする
- 教師にノートに写しやすいようなレイアウトや書き方で板書をお願いする
ビジョントレーニング
見え方の問題への訓練で有名なものにビジョントレーニングがあります。
おすすめのものを紹介します♪
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③苦手意識を減らすための方法
そもそも、「文字に興味がない」「文字に限らず、絵も含め書くこと自体が嫌い」というケースもあります。
- 文字を書く前に文字を読む力も獲得する(文字を読む楽しさを知る土台を作る)
- 親からの本の読み聞かせ(文字を好きになる経験を積む)
- 文字を書く前にたくさん絵を描く経験をさせる(書くことに抵抗がないように育てる)
- 得意なものから取り掛からせる
- ひらがな、カタカナから、数字など簡単なものからスモールステップで行う
- できるに注目(ペアレントトレーニング)
カタカナはもともと漢字から派生したもの。
そのためカタカナの習得は漢字を勉強するベースになります。
漢字って実はカタカナの組み合わせが多いです
我が家は、漢字よりもひらがな・カタカナ・数字を先に習得することに力を入れました
漢字を覚えるには実際に息子が使っているこちら↓6年間使えて、超オススメ♬
まとめ
今回の記事では、ディスグラフィアの原因となっている特性に配慮し、実際に効果があった勉強方法・支援方法を紹介しました。
- 紙を押さえる動作の練習(紙が動かず、鉛筆と消しゴムがつかいやすくなる)
- 鉛筆を持つ練習→洗濯ばさみで挟む練習、鉛筆を持ちやすいものにする
- 鉛筆を持つ手の小指を固定する
- 筆圧のコントロールの練習
- 運動療育
- 大きめのマスのノートを用意する
- 書き始める部分に点をつけたりして目印をつける
- 枠の線を太くわかりやすくする
- 文字を分解して教える
- 位置関係を把握する力を育てる遊びをする
- 書き写すものの距離を近くにもってくる
- ビジョントレーニング
- 文字を書く前に文字を読む力も獲得する(文字を読む楽しさを知る土台を作る)
- 親からの本の読み聞かせ(文字を好きになる経験を積む)
- 文字を書く前にたくさん絵を描く経験をさせる(書くことに抵抗がないように育てる)
- 得意なものから取り掛からせる
- ひらがな、カタカナから、数字など簡単なものからスモールステップで行う
- できるに注目(ペアレントトレーニング)
できることから是非取り組んでみてください♪
とくに運動療育やビジョントレーニングはベースの部分となる力を育てるのでオススメです
この記事が今現在、文字を書くことを苦手とするお子様の悩み解消にお役に立てれば幸いです。
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