放課後等デイサービスの悪評について　ずるい？意味がない？やめどきは？

放課後等デイサービスとは、障害等がある小学生～高校生が受けられる児童福祉サービスのことです。
学童のような預り型のデイや、個別療育を短時間実施するデイ、ダンスなど習い事型のデイなどがあります。

そんな放課後等デイサービスは、「ずるい」「意味がない」「やばい」などと一部で言われているようです。

なぜそんな悪評を言われてしまうのか、その理由や放課後等デイサービスの闇についてまとめましたので、最後までご覧ください！

放課後等デイサービスがずるいと言われる理由とは？

なぜ放課後等デイサービスは「ずるい」と言われるのでしょうか？それには、大きく分けて２つ理由があります。

ずるい理由①国の税金で補助が出て「ずるい商売」と思われる

放課後等デイサービスは福祉サービスなので、国の税金で補助が出ます。

税金で100％まかなっている訳ではありませんが、税金が使われているため、適切な事業でないと「何をやっているんだ！」「お金をもらえてずるい」などと言われてしまいます。

では、ずさんな経営でずるい＆ダメと思われる放課後等デイサービスの実態はどのようなものなのでしょうか？

ダメな放課後等デイサービス：送迎トラブルがある⁈

学校から施設まで、施設から自宅までの間、車で送迎をしてくれる放課後等デイサービスは多いです。

送迎中に児童が行方不明になったり、車内で子ども同士の喧嘩が起きるトラブルがあります。

また、密室の車内で職員からの暴力や性暴力がありニュースになったケースも。

送迎トラブルが心配な場合は、利用前に口コミやその放デイの支援配置などをしっかり調べた方が良さそうですね。

ずるいダメな放課後等デイサービス：効果がなく通う意味がない

放課後等デイサービスは、療育の効果を感じられず通う意味がないと言われることもあります。

中には、テレビを見せるだけだったり、学習塾のように勉強をするだけの放課後等デイサービスもあります。手がかかる子に支援員が付きっきりで他の子はずっと放置といったケースも。

放課後等デイサービスサービスで働くには、必ずしも資格が必要というわけではないのでスキルや専門性に差が生じます。

子どもの特性や放課後等デイサービスの方針、人手不足、職員の技術力などによって療育の効果が十分に得られず、「意味がない」と言われてしまう場合があります。

しかし、短期間では療育の効果を得るのは難しいので、通う期間や時間が十分に確保できないと「意味がない」ように思われることもあるので職員と相談しながら判断した方が賢明です。

放課後等デイサービスが潰れる理由は？

ずるい商売だと言われてしまうこともある放課後等デイサービスが、潰れる理由は何なのでしょうか。

民間信用調査会社帝国データバンクの2022年の調べによると、倒産理由は以下の通りとなっています。

• 1位：「利用者の低迷によるもの」…34.5％
• 2位：行政処分を受けた「法令違反によるもの」…31.0％

これは、水増し請求や不適切な人員配置に起因した、施設内での怪我やトラブルなどずさんな経営が理由となっています。

このような経営にもかかわらず税金で補助がでていたら「ずるい」といわれるのも仕方ないかもしれません。

ずるい理由②預けられる時間が長く、健常児の親からずるいと思われる

健常児の保護者から、「放課後等デイサービスは預けられる時間が長くてずるい」と言われることがあるようです。

ずっと子どもを預かってもらえてずるい⁈

Yahoo!知恵袋の口コミから、一部抜粋して、ずるいと言われている理由について検討していきます。

学童は働くママの為のもの。なぜ障害児の親は仕事をしていなくても夜まで格安で預かってもらえ、土日も朝から晩まで預けるのですか？
一生懸命働いて納めた税金が障害児にたくさん使われていると思うと納得できません。

引用：Yahoo!知恵袋https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10217051595

放課後等デイサービスは、療育が必要と判断される子であれば、放課後や土日にかなりの長時間子どもを預けることができます。

一方で、専業主婦かつ子どもが健常児の場合、学童に子どもを預けることができず放課後や土日にずっと子どもの面倒を見なくてはいけません。

学童は親の仕事が必須条件ですが、放課後等デイサービスは親が仕事をしていなくても日中に長時間預かってもらえるため、それが「ずるい」と言われているようです。

このように周囲から理解が得られない場合もあります。

しかし、放課後等デイサービスは療育のために必要だからあるのであって本来「ずるい」ものではありません。

放課後等デイサービスはグレーゾーンや健常児でも通える？

結論から言うと、自治体が「療育が必要である」と認めれば、誰でも放課後等デイサービスを利用することができます。

放課後等デイサービスを利用するには、自治体が出している「受給者証」というものが必要です。

医師からはっきりと診断を受けていないグレーゾーンの子どもや、健常児ではあるがトラブルや不登校などがあるという場合でも、「受給者証」さえ発行できれば放デイを利用することができます。

※受給者証の発行は、自治体によって診断書の要・不要など条件が異なりますのでご注意ください。

「ずるい」以外には「最悪」「やばい」との悪評も

放課後等デイサービスは「ずるい」以外にも、「最悪」や「やばい」といった悪評がうわさになることがあります。

うわさの真偽は定かではありませんが、実際に放課後等デイサービスで働いたことがある身としては、一部そう言われても仕方がないケースもあるのかなと思います。

その背景の一つにあるのが、人手不足。この業界は慢性的に人手が不足しています。
人手が足りないため、未熟な支援員が増えたり、忙しすぎて細部まで気が回らなかったりします。

その結果、トラブルが起きてしまい、「あの放デイは最悪」「やばい」と言われてしまうのかと推測されます。

放課後等デイサービスのやめどきはいつ？

「ずるい」、「最悪」、「やばい」と悪評が噂になりがちな放課後等デイサービス。

それでは、放課後等デイサービスのやめどきはいつなのでしょうか？

詳しく見ていきましょう。

辞める理由はどんなものがある？

放課後等デイサービスを辞める理由としては、

などがあります。

療育の効果がいまいち出ていないと、通う意味がないと思い、辞めることにつながりやすくなります。

また、口コミでは「放デイに通うのが恥ずかしい」という意見もありました。

放デイは原則、6歳～18歳の就学児（小学校～高校）が対象。

障害児が通う施設に通っているのが恥ずかしいと保護者が思ったり、子どもが高校生くらいに大きくなって、「施設に通うのは恥ずかしい」と思うようになったりすることがあります。

療育の効果が出たり、子どもが成長して課題をクリアできたりした時には、困り感がなくなり、放課後等デイサービスを卒業するパターンもあります。これが一番望ましいですよね。

放課後等デイサービスのやめどきは？

元放デイ職員の立場からすると、先述したように「困り感がなくなった時」が一番のやめどきだと言えるでしょう。

それ以外では、「子どもが通うのを拒否しはじめた時」もやめるのを検討するタイミングです。
行き渋りがある子は少なくないですが、「無理やり行っても効果がないと思う」や「子どもが通うのを恥ずかしいと思っている」というパターンでは、職員に相談してみても良いと思います。

また、「療育の効果を感じられない時」も検討するタイミングです。この場合、様々な原因が考えられるので一度職員に相談することをおすすめします。

放課後等デイサービスは福祉サービスなので、習い事や学童のように簡単に辞めたり通い始めたりできないことには注意しましょう。

最近はどこの放課後等デイサービスも満員で、また通いたいと思ってもすぐには通えないかもしれません。

「放課後等デイサービスはずるい」と言われる理由まとめ

放課後等デイサービスは「ずるい」と言われる理由は、大きく分けて２つあります。

放課後等デイサービスは福祉サービスであり、国の税金で補助されているため、適切な事業でないと「ずるい商売」と批判に繋がります。

また、預けられる時間が長いため、健常児の親からもずるいと思われることがあります。発達障害は見た目ではわかりにくい障害なこともあり、よその家族からはラクしてずるいと思われ批判されることもあります。

最後に、放課後等デイサービスをやめるタイミングについてまとめました。

放課後等デイサービスをやめる際には様々な要因が考慮されます。特に、療育の効果が不十分であったり、子どもが通うのを嫌がるような場合は、職員と相談することが重要です。

口コミというのは、「とてもよかった！」か「最悪だった」という意見が集まりやすいです。