発達障害の子は睡眠障害を持つ子が多いと言われています。
発達障害(ADHD/自閉症)の小学校1年生の息子。息子もかつて寝ない子でした。
息子の睡眠の問題は3つ
そのうち「夜中に頻繁に起きる」は、1歳2か月のころ断乳によって大きく変化し、夜間まとまって寝てくれるようになりました。

ただ、「入眠まで時間がかかること」「昼寝をしないこと」はなかなか改善しませんでした。
しかし、あれこれ試行錯誤し、5歳ごろから徐々に楽になりました。
今回の記事では、息子本人が明かした寝なかった理由と寝るようになるまでの試行錯誤の成功例と失敗例を紹介したいと思います。
この記事が、子どもの寝かしつけで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
それではスタート!
発達障害と入眠障害について

発達障害の子は定型児よりも高い確率で睡眠障害を併発していると言われています。
自閉症やADHDなど、発達障害と診断された人は高い確率で睡眠の問題が起こります。特に乳幼児期には、寝つきが悪かったり、ちょっとの音で目を覚ましてしまい、途中で目を覚ますとなかなか寝ないなど、年齢相応の睡眠リズムが確立しにくい傾向が顕著にみられることも知られています。
(『睡眠障害の子どもたち』大川匡子編著 合同出版刊p49より)
息子も同様に発達障害の特性が寝なかった一因になっていたようでした。
睡眠を邪魔するものとして、息子には以下のような特性がありました。
息子が寝なかった3つの理由
考えられる息子が寝なかった主な理由は、3つあります。
このうち
①②は息子本人が明かした寝なかった理由です。
それと、怖い夢みるかもって思うと不安で眠れなかった
確かに、この息子の証言は、寝なかった当時の様子を振り返っても納得です。
また、「③昼寝をする生活リズムが合わなかった」は著者が考える理由です。
それでは順に振り返っていきます!
①寝るより遊んでいたかった

原因:切り替えが下手(遊びを中断するのが嫌)
発達障害の特性に「切り替えが苦手」という特性があります。
息子はまさにその特性が強いタイプ。
特に遊びを中断するのが嫌で癇癪を起すことが多く、小学生になった現在でもその特性は強く残っています。
だって、寝ると遊べないんだもん
対策:気持ちの切り替えができる環境を作る
息子が「寝たがらないのは、寝るよりも遊びたい」から。
その為、以下のような対策が効果的でした。
①寝る部屋の環境を整える
- 部屋を暗くして遊べないようにする
- 寝室には、おもちゃ等気になりそうな物は一切置かない
- 光や音が入ってこない場所に寝室を設置する
特に、寝室の場所は重要です。
②一緒に寝る
当時の我が家は、部屋構造的に子どもの寝室と大人が夜起きている場所を離すことが難しかったです。(引っ越し後は寝室を離しています)
その為、当時は
生活スタイルに変更。
といった感じで効果的でした
③生活リズムを一定にし、寝る時間の区別がつくようにする
【例】
18:00 | お風呂 |
---|---|
19:00 | 夜ごはん |
20:00 | 寝る(寝室へ) |
タイムスケジュールはその家庭によって変更して良いと思いますが、
大切なのは、日々のルーティンや時間を変えないこと。
生活のリズムを一定にすることによって、本人の見通しに繋がって、遊べる時間・遊べない時間(寝る時間)の切り替えがしやすくなります。
特に、発達障害の子は
変化が苦手で見通しが立たないと不安になることが多いので
生活リズムを一定に保つことは重要です。
②怖い夢をみそうで寝るのが不安だった

原因:お化けを怖がるようになっていた
怖がるようになった原因は主に次の二つです。
絵本「ねないこだれだ」
絵本「ねないこだれだ」せな けいこ 作・絵
寝ない子は、おばけの世界に連れていきます
夜の9時です。「とけいがなりますボンボンボン」こんな時間におきているのはだれだ? ふくろう、くろねこ、どろぼう……。いえいえ、夜中はおばけの時間。あれ? まだ寝ていない子がいますよ。おばけになってとんでいけ! おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界に連れていってしまいます。シンプルなはり絵と独特のストーリーで、子どもたちをひきつけてやまない赤ちゃん絵本です。
引用:福音館書店HP https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=146
子どもたちに人気の絵本です。ちょっとドキドキするお化けのお話。
当時寝かしつけに悩んでいた私は、「お化けがくるから早く寝なくちゃ」となるのを期待していたのですが、
実際は「お化けが来るのが怖くて一人で眠れない」になってしまいました。

ディズニーランド 「ホーンテッドマンション」

ディズニーランドの混雑日にタイミングよく入れたアトラクション。
ホラー系アトラクションということは知っていましたが・・・・・
そこまでビビるとは・・・・!!
対策:不安を消して安心して眠れるようにする
特に発達障害児は不安感が強いという特性の子が多いです。
一度「怖い」と思ってしまうと、その気持ちが上手く処理できず、さらに不安が強くなってしまいます。
そこで行ったのが
寝る前に好きな絵本を読むです。
ポイントは、子ども本人に選んでもらうことです。
③昼寝をする生活リズムが合わなかった

原因:昼寝をした日は夜眠くならなかった
1歳までは昼寝をしっかりさせるように頑張っていましたが、
2歳頃から昼寝を嫌がったり、昼寝せずとも元気な日が増えてきました。
誕生日が息子と近い子は昼寝をしっかりしている子が多かったので、最初は心配して昼寝も頑張って寝かしつけを行っていましたが、
寝ないものは寝ない。

頑張って昼寝に成功しても、その日は夜なかなか寝ず、トータルの睡眠時間が短いという問題も生じました。
対策:思い切って昼寝をやめる
そこで思い切って昼寝をやめてみることに。
昼寝をした日↓
昼寝をしなかった日↓
総合的に判断して、昼寝させるのを無理しないようにしました。
結果的に睡眠時間が増えて、息子の場合は
昼寝をする生活リズムが合わなかったようです。
まとめ
この特性を理解し、その子にあった寝かしつけを探すのが一番の近道です。
この記事が今現在、発達障害の子の睡眠障害の解消にお役に立てれば幸いです。
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